INTERVIEW

カミナリグモ

『Smash this world!』、『世界を砕け』って意味なんですけど、 収録曲の中にも「世界」という言葉が沢山出てきて。 ちょうど今の自分達の気分に合う言葉だった。(Vo.上野啓示) カミナリグモ独自の世界観を突き進めたセカンドアルバム『SMASH THIS WORLD!』をリリース! 全12曲の中で繰り広げられる「自身」と「世界」の対峙を、鋭くなったROCKサウンドが鮮やかに彩っていく。 豪華なゲスト陣にも注目だ。Quip本誌より、先行抜粋インタビュー!


●アルバム発売おめでとうございます! カミナリグモ:ありがとうございます。 ●セカンドアルバム『SMASH THIS WORLD!』、この言葉をCDタイトルに選んだ理由を聞かせて下さい。 上野啓示:まず、『Smash this world!』という曲が前に出来ていて、最初はシングルを出す機会のカップリングにbpm(リズムの速度)の速い曲を作りたいなと思って軽い気持ちで、ノリで作ったら、タイトルもメッセージ性もとても良い曲になって、アルバムに入れようって事になったんです。最初はアルバムの中の1曲っていう感じだったんですけど、アルバムに入れたいなと思っていた曲を色々見ていると、この『Smash this world!』がタイトルとして相応しいなと思って。日本語にすると『世界を砕け』って意味なんですけども、収録曲の中にも「世界」という言葉が沢山出てきていて。ちょうど今の自分達の気分に合う言葉だったんで、タイトルにしました。 ●じゃあ、曲達を揃えてみて、改めて見るとこの言葉が相応しかったと。 上野:うん、そうですね。今回のアルバムは全体的に「世界」って言葉が多く出てくるんですけど…これは「THE WORLD」ではなくて「この世界」、「THIS WORLD」なんです。広い社会というわけじゃなくて、自分から見える範囲の世界っていうところで。そういう世界に対しての、自分の関わり方というか。楽曲で一貫している部分もあれば、ちょっと違っているところもあるんですけど。自分の視界にある、この世界という物に対して対峙するというか。それは『BRAIN MAGIC SHOW』から変わってないんですけど。そこに対して向かっていくという姿勢に対しては、この言葉で一括りに出来るんじゃないかなって思ってるんですけど。 ●製作過程で変わっていくかとは思うんですが、最初に思い描いていたアルバムになりましたか? 上野:そうですね、イメージに近いものが出来たのかなって、出来上がってみて感じてます。前作の『BRAIN MAGIC SHOW』から鈴木淳さんと森信行さんにリズム隊として参加していただいてるんですけども、ライブも含めて参加してもらえるようになって、そういう中で出来たのがあのアルバムで。お互い、知り合ってからの時間も距離感も、良い意味で探り合って。凄くワクワクしてエキサイティングだった、というのが前作で。今回は、そういう部分は大前提として、より、突っ込んでというか、目指したい場所・形っていうのがお互いの共通認識の中にある状態で制作に入っているので、そこはもう、とてもスムーズでしたね。なので、ある程度前回よりも、むしろこういうアルバムになるんだろうなっていうイメージはしやすかったんですよ。 ghoma:そういう、出会ってから時間がたって、もう少し前作よりも深くなった上で制作が出来たっていうのが、楽曲制作にも表れてると思いますね。


自分達はこういうスタイルで音楽をやっています、っていう物が色濃く出たアルバム

●最初に目指した「こういうアルバム」というのは? 上野:うーん、何だろう。一言では中々上手く言えないんですけど、今の自分達の価値観と言うか。それは楽曲の世界観もそうだし、音楽性っていう部分でも、自分達はこういうスタイルで音楽をやっています、っていう物が色濃く出たアルバムだし、そういう物を出したいっていう想いもあったんじゃないかな。 ●もっと自分達の色を濃く出したい? 上野:サウンドの話と世界観の話を一緒にするとごっちゃになるかも知れないけど、大きい意味で言うと、同じようなことになるのかな。サウンド面で言うと、リズム隊も固定のメンバーで音が固まってきて、カミナリグモの音楽と言うか、ジャンルというか、こういう形ですっていうのが色濃く出た。ギターとリードギター的な役割のキーボードがいて、ちょっとオルタナ風味で、ポップでロックでっていう。そういうジャンル感、自分達はこういう音楽だっていうのが凄く出てるのかな、とは思います。世界観ていう意味では、『BRAIN MAGIC SHOW』の収録曲の世界観とも一貫してる部分もあるんですけど、でも今回はそれを一歩進んだ所、でのモノで。世界と対峙してる感覚っていうのは、変わっていないんですけど、その中での、対峙の仕方っていう部分で多分ちょっと、前回とは自分の中の気分だったり感覚は違ってるんだなとは感じてますね。 ●そうさせたのは何かあったんですか? 上野:やっぱりライブは大きいかな。自分たちと似たような価値観をもって、共感してくれる人達が確かにいるんだっていう事が分かったのが大きかったのかなと思います。1曲目の『ベランダの革命』でキミっていう言葉があるんですけど、もちろんラブソングともとれて。書いた後に考えてみると、自分達を理解してくれる人達の事を指してるのかなって思ったりもして。なので、そういう状況に対する気持ちの変化っていうのは確実にありますね。 ghoma:ワンマンをやったり、ツアーを回っていくなかで、カミナリグモの音楽が受け入れられて、お客さんの良い顔を見たりとか、そういう経験があって、これが出来て。ここでこういう風に音を持っていったら盛り上がってくれるんじゃないか、とか。想像しながら作れたっていう所は、前よりはより、明確になったんだと思いますね。 ●今回も色んな人がゲストに入ってますね。錚々たる兄貴たちが。ライブでもお馴染みのベース鈴木淳さんとドラムの森さん、前作でもゲストだった佐藤シンイチロウさんに、今回初のクハラカズユキさん。これはどういった経緯で。 ghoma:今回クハラさんに初めて参加していただいたんですけど、ベースの淳さんと昔からつながりがあったっていうのが大きいんです。前々から淳さんとしてもクハラさんとのペアでやれたら良いねっていう話があって。今回タイミング良く現実化できたっていうか。 上野:それで今回お願いさせていただいて実現しました。シャッフルビートの曲はシンイチロウさんにまた叩いていただいたり。 ●私の中ではクハラさんと言えばthee michelle gun elephantなんですけど、お2人は? 上野:本当にそうですよね。その世代です。大学の時にミッシェルのコピーバンドとかやってましたよ。『世界の終わり』とか『リボルバー・ジャンキーズ』とかやってました。 ghoma:僕はキーボードなのでやってませんでしたけど、同世代ではミッシェルのコピーはいましたね。 上野:一ミュージシャンのモチベーションという部分でも、クハラさんと制作が出来たっていうのは凄く糧になるというか、良い経験になりました。

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